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「不自然な程に属性変換に対する表記がなさ過ぎる。
ギルドや民の間でもチラホラと噂になっていたにもかかわらずにだ。」
クラダが軽いパニックを起こしていると、ミーシェが優しく種を明かしていく。
「流石、ミセリアさんです!
つまり、これは何者かが意図的に隠蔽していると考えた訳ですね!」
「そう言うことだ。
ならば、次は隠蔽された理由を調べたい。」
頭の中で全てが繋がり、ハキハキと答えるクラダとは対象的にどこか神妙な顔持ちでミーシェは話を進めていく。
「キリスさんの話では王国騎士団には、属性変換の技術が既にあるらしい。
だから、次は王国騎士団について調べて行こうと思う。」
ミーシェの要求を聞いたクラダの表情は凍りついた。
何故ならば、王国騎士団は名前の通り王国を守護するためにある正義の機関。
そして、何よりも…
「ミセリアさんのお義父さんは、騎士団の統括団長でした…よね。」
自分の父が王国騎士団のトップと言う事実をクラダの言葉が再確認させる。
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