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仲間同士で信頼し合い正しい道を歩む者がいれば逆も然り…
同じ年の程にもかかわらず、孤独に身を任せ流離う旅人もいる。
旅人はただひたすら目指す。
森の奥深くにある古ぼけたログハウスを目指して歩み続ける。
全身は黒のローブに包まれているため性別は不明だが身の丈からして男性だろう。
漆黒の淵に引かれた紫のラインは、見る物に裏社会の人間のでは??
そんな不気味な印象を問答無用で押し付ける。
やがて、旅人は建物へと辿り着く。
ローブの中から伸びたゴツゴツとした手が建物の扉を静かに開く。
立て付けが悪いのか動きが悪く、木と木が擦れる不快な音が聞こえてくる。
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