88人が本棚に入れています
本棚に追加
ケンカは強い方だと思う。
私の家には戦闘に関するスペシャリストが6人もいる。
母、父、そして4人の執事。
でも、それが逆にプレッシャーだったのかもしれない。
私は、毎日のように部屋にこもり勉強をしていた。
少しでも、母に追いつけるように。
少しでも強くなるために。
母は、私の憧れでもあり超えるべき存在だと思っている。
それをモットーに生きてきた。
3才頃から色々な知識を吸収していった。
最新のテクノロジーから、古代遺跡や歴史まで。
幅広い知識が手に入った。
それが良い方向に向かったのか、私は8才でH●大学を卒業した。
その事を、表沙汰にしないように、裏で中村家が手をまわしてくれたらしい。
なぜなら、表沙汰にしてしまうと記者やマスコミが迫ってくるからだ。
両親は、その事を言わずに
「おめでとう。よく頑張ったね。」
と褒めてくれた。
だが、私は知っていた。
『そんなの当たり前だ』
って。
卒業と同時に、体術の稽古に力を入れた。
両親に頼み、軍の訓練を一緒にさせてもらったりもした。
最初のコメントを投稿しよう!