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ママはそれしか言わなかった。そしていつまでも泣き続けてた。
それから、ママは電話を取り出して、どこかにかけた。
「もしもし。さっきはごめんなさい。今ね、家に小さなサンタさんが来てくれてるの。私達の大切な宝物を届けてくれたわ。だからお願い。帰ってきて」
いつも謝らないママが、誰かに謝ってる。
その電話の後、パパが帰ってきた。
そしてパパもボクのサンタ姿を見て、何故か泣いていた。
ボクはサンタさんになりきって、パパにも言った。
「フォフォフォ、あなたの欲しい物はなんですか?」
そうしたら、パパは言った。
「もう、ここにあります」
ボクは何だかさっぱりわからなかった。
でも、パパとママがいつの間にか仲直りしたみたいだった。
そして、ボクもなんだか幸せな気持ちになった。
サンタさんの力って不思議で凄いんだなって思った。
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