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普段よく行くデパートに買い物に来ており、私はエレベーターで降下していた。エレベーターは調子が悪いのか、ガタガタと揺れ、二階を通過する前に落下した。
が、一階に着く直前でブレーキがかかり助かった。
降りてから、寄るべき店に寄っていないことに気がついて、もう一度階上に行かなくてはならなくなった。
しかしもう今のっていたエレベーターに乗るのは怖いので、三つあるうちの一番右のエレベーターに乗ることにした。
ボタンには1・2・3・4・♭・#・5 があり、寄る階は5階だが気になったので♭を押してみた。
♭階に着き中から外を覗くと、見たことのない空間が広がっていて、薄暗く電灯の点いた奥が気になった。そこへは降りたことが無く、未知の感覚がたまらなかった。
一番手前にはカフェがあり、緑色をベースとした看板に橙の文字がレトロで、無性に懐かしさが込み上げてきた。
降りて寄りたかったが、先を急いだ。
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