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「動かない......只の屍のようだ.......って目覚まし時計は元々生きてないね。
あーあ壊れっちゃったんだ....残念だ。」
全く残念そうな感じのしない声で蓮は言った。
「いやぁついうっかりパンチしちゃったんだからしょうがないよね。
ドンマイ僕!」
寧ろ壊した自分を慰める蓮。
そのまま、壊れた目覚まし時計をゴミ箱にポイして眠たげな目をこすりながらリビングへと向かった。
蓮の家は普通のマンションで扉を開ければすぐリビングだ。
蓮がリビングに入ると1人の女性が居た。
「あら蓮、おはよう」
「おはよう我が姉」
リビングに居たのは蓮の姉の時風美羽(トキカゼミウ)だった。
美羽に挨拶をして、椅子に座って置いてあったコーヒーを啜る。
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