2/4
前へ
/4ページ
次へ
これはやっちゃったな………。 もうほとんど真っ二つだよ…。 目の前のホウキは根元からしっかり亀裂が入っている。 どうしよう…。 正直に言うしか無いのかな……。 いやしかし、このまま先生に「ホウキを折りました」なんて言えるほどの勇者でもないんだな。 そう悶々としていると後ろから低く図太い声がかかった。 声を聞けば分かる。 「おい!お前!そのホウキどうしたんだよ!」 演技掛かったような目立つ様に言った様に聞こえた。 宮澤健吾である。 日焼けした肌、横にも縦にもがっちりした筋肉質の体を男である。 「え?何?ホウキ?」 「どうしたどうした~?」 「莉子ホウキ折ったの~?」 「どうすんだそれ~?」 もうどうしてほしいんだ……。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加