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これはやっちゃったな………。
もうほとんど真っ二つだよ…。
目の前のホウキは根元からしっかり亀裂が入っている。
どうしよう…。
正直に言うしか無いのかな……。
いやしかし、このまま先生に「ホウキを折りました」なんて言えるほどの勇者でもないんだな。
そう悶々としていると後ろから低く図太い声がかかった。
声を聞けば分かる。
「おい!お前!そのホウキどうしたんだよ!」
演技掛かったような目立つ様に言った様に聞こえた。
宮澤健吾である。
日焼けした肌、横にも縦にもがっちりした筋肉質の体を男である。
「え?何?ホウキ?」
「どうしたどうした~?」
「莉子ホウキ折ったの~?」
「どうすんだそれ~?」
もうどうしてほしいんだ……。
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