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籠の鳥。
籠という、家に引きこもり続けている。
籠の外に出ようものなら、羽ばたくことも出来ず、飛ぶこともできない、ただ、ただ、落ちていくだけ、弱く、小さいのだ。
外に広がる世界は輝くのだろうか?
窓から見える世界は眩しいだろうか?
病弱で虚弱な身体は飛ぶことを許されない。
「鳥になりたい」
唯一で、一つの望みすら叶わない。
「鳥になって、どこまでも高くて青い空を飛んでいきたい、どこまでも広くて続いていく地上を見下ろしたい、どこまでも深く暗い海を越えていきたい」
そう、願ってしまう、私は罪深いのだろうか?
見える空は広く、輝いて眩しい。
「鳥になりたい」
もし、生まれ変われるなら。
「自由に飛べる、鳥になりたい」
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