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『それにしても……凄かったな、イカ……』 「うん。旨かった……旨かったけどさ、足が……ウネウネしてたな」 海の見える大浴場は、何処も宴会している真っ最中なのかオレ達だけだった。 さっき食べた夕食の『イカの活き作り』を話題に、互いの背中を流しあう。 瑠一の背中に湯をかけて泡を流すと、椅子がいつの間にか移動していた。 瑠一の足の間に背を預けるように座らされて、洗ってもらうのを待つ。 人気の無いのをいいことに、泡にまみれたでかい手が当たり前のように肌を滑る。 『俺に洗われるのにすっかり慣れたな』 「慣れたって言うか、身体の強ばりが取れるから……」 『……強ばり?』 「うん、エロくなきゃマッサージみたいで気持ちいい……」 そう、手付きがヤらしくなきゃなんて事無い。 寧ろ、躯を洗われながら睡魔に襲われそうになることだって有る。 .
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