3320人が本棚に入れています
本棚に追加
『それにしても……凄かったな、イカ……』
「うん。旨かった……旨かったけどさ、足が……ウネウネしてたな」
海の見える大浴場は、何処も宴会している真っ最中なのかオレ達だけだった。
さっき食べた夕食の『イカの活き作り』を話題に、互いの背中を流しあう。
瑠一の背中に湯をかけて泡を流すと、椅子がいつの間にか移動していた。
瑠一の足の間に背を預けるように座らされて、洗ってもらうのを待つ。
人気の無いのをいいことに、泡にまみれたでかい手が当たり前のように肌を滑る。
『俺に洗われるのにすっかり慣れたな』
「慣れたって言うか、身体の強ばりが取れるから……」
『……強ばり?』
「うん、エロくなきゃマッサージみたいで気持ちいい……」
そう、手付きがヤらしくなきゃなんて事無い。
寧ろ、躯を洗われながら睡魔に襲われそうになることだって有る。
.
最初のコメントを投稿しよう!