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『無駄か?』
「んっ……無駄だっ」
なんかもう、腰の辺りに全部の神経が集まってんじゃないかと疑ってしまう。
押しつけられながらも滑る(ヌメル)ボディソープのせいで、
脳裏に焼き付いてる何時もの見慣れた瑠一の――の形の記憶を、バージョンアップさせているんだから……。
『じゃぁ……止めとくか?』
「え?」
『確かに場所もアレだしな』
「え?……あ、あぁ、うん……アレだし……な」
瑠一が、以外にもあっさり退いたので面食らう。
「…………」
『?……どうした?』
「…………」
嘘だ、自制するなんて。
今、振り向いたら負けだ。
オレの反応を見てんだ、絶対。
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