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『……なぁって』
「うっさい」
ヌルヌルの手が、脇腹を揉む。
オレは擽ったさにヒクつく身体をなんとか抑える。
「…………流す」
『お?……あぁ』
突然立ち上がり、シャワーのノズルを手に心地よい水流で泡を流していると、
ついでに俺も流してくれと瑠一も立ち上がる。
だが、そこは無視。
自分でやれ……と、用の無くなったシャワーノズルを瑠一の胸に押しつけた。
『……コラ』
「…………」
『……らぁん』
「…………」
だが無視。
そうして、一人スタスタ歩いて湯船に浸かる。
未だ瑠一に背を向けたまま。
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