新たな日常

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へ? 「は、はいい!起きていますよ!ええ、起きていますとも!」 慌てて席から立ち上がる。 慌てる隆を見てクラス中が笑いに包まれる。 「その言い方から寝そうだったんだな」 「そ、そんなわけないじゃないですか~。先生の面白ーい授業を寝るとかそんなバカな奴はいないでしょ!」 「そうか、それじゃあそのバカ第一号はお前ということになるんだな」 教師が生徒にバカとか言っちゃいけません! 不登校になっちゃうぞ☆ まあ、実際は全くと言っていいほど聞いていなかったけどね。 「何を言っているんですか先生!まさか僕が先生の話を聞いていなかったとでもいうんですか!」 「ああ、そうだが」 即答されちゃった。 ひでえや、もっと生徒を信じろよ! 「またまた何言っちゃってくれてるんですか!僕ほど授業を真面目に受ける高校生は日本中を探してもそうはいないですよ!」 「お前それ自分で言ってて恥ずかしくないのか?」 そりゃあものすごく恥ずかしいですよ、ええ。 「そんなに言うんだったら俺が言ったところ読んでみろ」 ちょーそれは無理かなー? だって聞いてなかったわけですし。 誰か俺に救いの手を! 自分のご近所さんを横目で見てみる。 そして俺の願いが通じたのか、隣で清花がノートに読むところを書いてくれてるではありませんか! もー神様仏様清花様ですわー。 後でう○い棒十本くらい奢ってやろう。 そこケチくさいとか言わない! うまけりゃいいんだよ! 「えーっと、雅彦は激怒した。かの邪知暴虐の康彦を除かなければならぬと決意した。雅彦には算数がわからぬ。雅彦は、村の小学生である。リコーダーを吹き、犬と遊んで暮らしてきた。けれども社会情勢に対しては、人一倍敏感であった。どうですか先生!ちゃんと聞いていたでしょ!」 なんかいろいろと文章にツッコミどころがあった気がするが。 「わかったから次からは授業中に寝るんじゃないぞ?」
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