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「今のハンターの方は…そうやって吸血鬼を見付けては銃口を向けるんですか?」
目を見開いて動かない少年に、私は口を開いた。
感じた事のある、ハンター独特のオーラと匂いで
この少年がハンターだと容易く理解が出来た。
「…吸血鬼の中には、すぐに襲いかかってける奴もいるからな」
しばらくすれば、動かなかった口を開いた少年
その声のトーンに、懐かしい感じがした。
(あの子に、似てる)
昔の子に似ているこの少年
だが、顔が似ていても髪の色が違う
目の前の少年は、茶髪
「……私は、貴方を襲ったりはしないわ
だから、銃をしまってもらえませんか」
私の言葉に少年をゆっくりと銃をしまった。
「すまなかった
此処を、あんたが壊してしまうんじゃないかと思って」
何処か、懐かしげに辺りを見つめる少年
昔に出逢った子に似ているこの少年
けど、この少年じゃない
私の記憶が、そう語っている気がする
、
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