序章 ~最初の旅~〔旅立ち〕

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列車が来てそれに乗り込み、一番近い席に俺達は座った。 隣には例のドリンクを飲んでいるレイナがいる。 それをじっと見ていると、 「ん?ナツも飲む?」 と、聞かれるのもいつものことである。 そして、飲まないと言うのも。 「どうしてそんな緑のドロッとするのがおいしいのかな?」 俺自身も一度は飲んだことはある。 そしてそのときの記憶は、飲んだということと、不味いということ以外はすべて無くなっている。 そんな事を思っていたら、レイナが、 「楽しみだね、ナツ。」 とニコニコして言ってくる。 「そうだな、久しぶりだし。」 前にイドーリスに行ったときは、大変だったのだ。
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