序章 ~最初の旅~〔旅立ち〕

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気づいたらナツ達は駅の前にいた。 只今の時刻、 10時25分。 「ギリギリセーフ」 「さっさといくよ」 そう言って、中に入っていった。 駅の大きさは横に10メートル、奥が5メートル、高さが3メートルくらいの大きさだ。 中は、入ってすぐに切符売り場がありそこに人が2人立っている。 さらにその奥には小さな売店があり、その中でおばさんが新聞を読んでいる。 (切符売り場の人は列車が来るときだけだが、おばさんは毎日ここにいる。――と言うかここに住んでいるのではないのだろうか?) そしてホームがある。 二人はイドーリス行きの切符を380メルで買い、レイナが売店で<元気が出る!! 元気3.8倍ドリンク>と言う(レイナにとっては)美味しいドリンクを買ってからホームに向かう。 「それさ、美味しい?」 ナツの質問に対し、 一秒後、うん、と言う言葉と共に笑顔がかえってきた。 「どこが?」 と、聞けば 「全部」 と、返って来るのはいつものことである。
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