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咄嗟に口に出したのが、その意味のわからない言葉だった。
珍しく、本当に珍しく幼なじみの二人、そして妹すら俺の目の前で呆けている。
「………はぁ? なにを言っているの? 見せて下さい」
数秒間の静寂を破ったのは、妹に因る紙袋強奪であり、凄まじい速さで俺の手から紙袋を奪い、気付いた時には既に紙袋は開けられていた。
「なに……これ?」
妹の手に、黒色のハートレス。
袋の中の正体。
「それは多分、最新型のハートレス。発現能力が使えない奴でも、デメリット無しで発現能力を使える様になる。俺が使う様に開発されたやつだと思う」
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