1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほらほら、座れ―」
ザワザワとした教室の中に
1年B組を受け持つ教師
嫌な噂しかない京谷潤一、
鐘成は柚也に話しかける
「今日は転校生、来るらしいぞ?」
「黙れやんのか?鐘成?」
如何にも
機嫌の悪そうな声で答える柚也
「う………そこまで機嫌
悪くする必要ってある?」
「………寝る
転校生とか知らへん」
そう言って柚也は
机の上に突っ伏した。
「柚也………」
うなだれている鐘成に
教師は
こう告ぐ
「今日はクラスにお友達が一人増えるぞ」
まるで小学生に話しかける
そんな態度の京谷に
クラス全員は
京谷を睨む、
そんな彼らの態度に気付いているのか否や、
ははは、と自嘲気味にわらい
転入生を呼んだ
普通なら転入生というワードは
人に何らかの感情を与えるが
この学園は説明したように
全国から有望な学生を
集めているので、
転入生とか、そういったもの
には慣れているのだ
クラスメート達は特に何も思わず
いつものように座っていた
最初のコメントを投稿しよう!