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『ふぅーん....』
俺は怪しそうにオリオンを一別すると、照明の下に座り込んだ。
『んで?話って?』
おもしろ半分で俺は話を聞き始めた。
『これはある少女の話。この少女はある一人の男に恋をしていました。』
オリオンはまるで絵本を読むように話し始めた。
『彼女は素直ではなく、彼前ではどうしても突っ張ってしまっていました。そのせいか、彼も彼女のことを恋愛対象外としてみてしまうように。』
その話は....誰のことを言っているのかは解らない。だけど....なにか引き込まれるモノがあった。
『彼女は....本当は彼と幸せになりたくて...でもなれなくて...そんなもどかしい日々を過ごしていました。そんなある日。彼女は決めたのです。』
オリオンの声が微かに震えた。オリオンの顔は....漆黒の髪で隠されているから、表情は読み取れない。
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