ある日。ある夜。

9/12
前へ
/16ページ
次へ
その次の日。俺はまた数学担任の田島に呼ばれ雑用を粉す。なんなんだよ。 また昨日と同じ時間に校門を出る。 俺は....なんとなく。いや、多分必然的に、あの道を通る。 そして、昨日と同じ電柱で『オリオン』はいた。 『オリオン....か?』 俺はまた怪しげに立っているオリオンに近づく。 『そう。昨日の続き..聞く?』 オリオンはそう俺に問いかけた。俺は昨日からの話が気になってしょうがなかったんだ。 『ああ。』 そう、俺は短く答える。 『そう。』 オリオンはやはり顔を見せない。ただ、ピンクのウサミミフードのついたパーカーが照明に照らされているだけ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加