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その日は数学の補習があってひさしぶりに7時に校門を出た。
『田島のやつ...こんな時間まで残しやがって...』
俺は一人で歩きながら愚痴った。
『ん?なんだ、あれ?』
俺は電柱に寄りかかっている『アレ』に少しずつ近づいた。
すると、『アレ』は俺の方に近づいてくる。
なんなんだ....
俺は一歩足を引いた。
その間にも『アレ』は俺に近づいて、照明の手前で止まったのだ。
『だれ....だ?』
怪しく思いながらも声をかける。
よく見ると、漆黒の髪を長く垂らしていた。
女か....
心の中で呟くとまた一言、
『なんなんだ?お前は?』
と発する。
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