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京子の甘い香りが雅人を包み込む。
「…京子さん…」
「美空は、私の事を思って雅人に近付いたんだと思う…ごめんなさい」
「京子さんの為に?」
「私の結婚生活は地獄だったから…。今度こそ幸せになって欲しいと思ったみたい」
「京子さん、お金持ちとニューヨークで幸せに暮らしてるって、姉から聞きました」
雅人の言葉に伏し目がちで答える京子。
「夫は当時、55歳で4度目の結婚。私の実家の事業を援助する契約で結婚したの」
「京子さん幸せじゃない!!」
「だから…夫が亡くなって美空は私の好きだった人を探したみたい…雅人クンを…」
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