土偶バディ

4/14
前へ
/29ページ
次へ
豪邸過ぎて…絶句。 「雅人さん、ここが私の部屋」 「…うん…」 唾を飲み込む。 そして開かれた扉。 ダブルベッドが、ドカーンと置かれて…。 何だ? 浴室とトイレが付いている。 「雅人さん?」 「なんか…ホテルみたいだね…」 「以前は、来客用だったから~」 「来客って?」 「父が生きていた頃は、友達を呼んでパーティーをしてたんですって」 「…そうなんだ…」 我が家の三角帽子でクラッカー鳴らして、シャンパンの蓋が吹っ飛ぶパーティーとは違うだろーなー。 絶対、生演奏とか立食だろーなー。 彼女とのジェネレーションギャップに続き、生活水準の差に完全に参ってしまった。 「雅人さん!私は雅人さんが大好きなの!年の差も…生活に差も…あると思うけど…」 俺の心を読んだのか…。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加