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俺ら、3年の教室は幸い2階にある。だから尚宏の話も長々と聞かずに済んだ。
「くっそ~最悪だ~」
そう呟きながら俺は教室に入っていった。
んっ?俺なんか忘れて…
……………はっ!
思い出した!そういえば尚宏も同じクラスなんだよ!しかも俺は桜と席が隣同士で班の中には尚宏もいる。こんな大事な事、なんで忘れてたんだ?俺。
……人生で一番危機的状況に陥ってるぞ。
そんな事を思っていると
「大丈夫だった?さっき。」と桜が声を掛けてきた。
「ああ。なんとかね。ごめんね、なんか、そ、その~手とか繋いで」
「全く本当、峽哉って変態なんだから~」
と一言。
でもその後に
「本当は少し嬉しかった」
と小声で言った言葉を俺は聞き逃した。
その後、俺はバックの支度を終えて体育館へと階段を降りていった。
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