~3年の春~

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「な、尚宏!?」 こいつの名前は 岡本 尚宏 俺の親友でもあるんだがまさか4月の始業式にこんな光景を見られるなんて… ……うぅ先がおもいやられる。 「お前に彼女がいたなんて思ってもいなかったよ。成長したな!」 この言葉を聞いた桜は 「先、行くね」 と言い残し階段を上がっていった。 「あぁ、いやこれは違うんだ」 「照れるなって。分かってるよ。」 …分かってないから(-_-;) 「本当に違うんだって!」 「じゃあなんで手繋いでたの?」 痛い所突きやがって…くそ! 「あ、あれは…そ、その~な、成り行きというか?はは…」 「嘘つけ」 本当に嘘じゃないし違うから…… 俺は無視して階段を上がり始めた。 「あれぇ~?いじけちゃった?」 親友とはいえ物凄く腹が立つ ったく朝から…… まぁ俺のした事がそもそもの原因なんだけれど。
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