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終業式。 通知表を手渡される。 間宮くんは、仲間内で話していて、また頭を触って笑っている。 成績がよかったのかもしれない。 「千鶴、帰ろう」 「あ、うん」 クリスマスパーティは、一度家に帰って私服に着替えてから渋谷に集まることになっている。 友達と一緒に帰った後、一週間前にバイト代をはたいて買った、とっておきのワンピースを着て、その上から白のファーが付いているアンゴラのコートを着た。 集合場所に行くと、見知っている顔がたくさんあった。 「千鶴、こっちこっち」 「うん」 友達が手招いている中、私はいつものように彼を探した。 .
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