1:存在

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1:存在

気が付いたら森の中、一人立っていた。 空を見上げれば木々の間から綺麗な青空が見える。 天気は晴天、雲一つなくとても綺麗。 ―――ああ、綺麗な空だなぁ。 ぼんやりとしたまま空を見る。 すると突然どこからか声が聞こえてきた。 聞こえてきたというよりも頭の中に直接響いてくると言った方が正しいその声は、中性的な不思議な声だった。 「貴方はこの世界の命 セルフィラと呼ばれる存在 貴方が死んだら世界は崩壊する 帰りたいのなら破壊を望む者を討て」 声がどんどん言葉を紡いでいくのと一緒に、ぼんやりとしていた頭がはっきりとしていくのがわかった。 そして完全に頭の中がはっきりすると同時に声が消えた。
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