* 02 夢遊の病

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アーニャ 「!…………呪われた……血」 リヒュタルト 「男は死ねない永遠の命、女は短い命を持つ呪い───忌みの血。」 アーニャ 「それがお兄様に、関係が……?」 ヴァン 「知ってるんだな、ブラッディナイトメア。」 アーニャ 「それが……なに……」 リヒュタルト 「治したくないのかい?姫様」 アーニャ 「何が言いたいの」 リヒュタルト 「自分の病。」 アーニャ 「……ッ!」 (逃げようとする) リヒュタルト 「おっとお姫様。勝手に出歩かれちゃ困るんだけど。フハハハッ……お前、ストレンジナイトメアに狙われてるぜ。」 アーニャ 「なにそれ……おねがい、通して!」 ヴァン 「それは叶わない願いだな」 リヒュタルト 「ストレンジナイトメアにっって邪魔なのは、ブラッディの血だからな」 アーニャ 「……ッ、私が死ぬ前に、お兄様の病を治したいの!」 リヒュタルト 「"お兄様"は絶望するんだろうな、たった一人の世界に。」 アーニャ 「────……ッ!なに……貴方は……!」 リヒュタルト 「お姫様。守られていたお姫様には、世界の辛さが解るかい?ハハハッ、無理だよなあ。辛さも知らない人間が、辛いことを押しつける。そういうモンだよなァ、王家ってのはよ!」 ヴァン 「さぁ、このまま俺達と来い。」 アーニャ 「いや……いやっ!!」 クロッティ 「アーニャ様!!」 アーニャ 「────ッ……クロッ……ティ……!」 (泣きそうになりながら) クロッティ 「貴方は……、」 ヴァン 「ストレンジナイトメアと契約した、人間……か。」 アーニャ 「!?」 クロッティ 「その契約なら、破棄しました。」 ヴァン 「だが、それは解けない呪い。お前は、自らを業火に焼く。」 クロッティ 「……あなたたちは、アーニャ様に何をなさるおつもりですか。」 アーニャ 「知ってるの?クロッティ……」 クロッティ 「…………ええ、まあ」 (濁す)
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