* 02 夢遊の病

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──回想終わり── リヒュタルト 「君の召し使いは、君を殺すためにいるんだよ、お姫様。」 クロッティ 「……ッ。」 アーニャ 「クロッティ……?」 クロッティ 「違いますッ!私は、確かに最初は……アーニャ様とひきかえの命を手にいれる為でした。ですが、決めたんです!アーニャ様のために生きると。」 リヒュタルト 「なら、王子は永久の眠りに誘ってあげてよ……?クスクス。」 クロッティ 「リア様も、目覚めさせます……必ず!」 リヒュタルト 「────ッ」 (イラッとして) ──リヒュタルトの剣が振りかざされる。 アーニャ 「─────きゃぁっ!!」 クロッティ 「アーニャ様!!」 アーニャ 「…………ッ。」 ──剣はこない。目を開けるアーニャ。 アーニャ 「…………?」 ヴァン 「リヒュタルト、殺すためにきたわけじゃない。」 ──ヴァンの剣が、リヒュタルトの剣を止めている。 リヒュタルト 「あ…………。ああ、そうだったなぁ。おい、お前ら。」 クロッティ 「なん……ですか。」 リヒュタルト 「今すぐここを立ち去れ。じゃないとさァ、殺しちゃいそうなんだよ?」 アーニャ 「でも、お兄様の薬……」 クロッティ 「行きましょう、アーニャ様。」 リヒュタルト 「ハハハハハ、立ち去れ。立ち去れ!!」 ──クロッティに腕を捕まれ、立ち去るしかないアーニャ ──やがて、姿は見えなくなる。 リヒュタルト 「はは、は……。ハハハハハハハッ!」 ヴァン 「リヒュタルト……」 リヒュタルト 「……呪われすぎだろ?なんで───抑えきれない……」 ヴァン 「大丈夫だ。いつまでも手合わせする。」 リヒュタルト 「殺すしかないんだ……血が……あぁぁあああああああ!!殺す殺す殺すッ!ぐ……ッ!」 ヴァン 「─────……リヒュタルト。」 ヴァン(M) 「ブラッディナイトメア。その衝動は、意思と関係なく、やってくる。」 リヒュタルト 「……お姫様を……殺すわけには……ッ!…………ヴァン、いい。クロッティを、見張れ……!」
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