* 02 夢遊の病

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クロッティ 「私も、黒猫という通称しか知らないのですが、ストレンジナイトメアの血を受け継ぐもの。異色の血。ですが、ストレンジナイトメアはブラッディナイトメアと違い、永久の命ではありません。また、ブラッディナイトメアの血を苦手とする、相対する血族なのです。ストレンジナイトメアを持つ人間には、ブラッディナイトメアが邪魔で、憎くてたまらないのです。」 「特殊な力も、永久の命もなく、ただただ罵倒され、忌み嫌われ、疎むことしか出来ない……。」 「黒猫は私に言いました。『私の願いを──、ブラッディナイトメアを持つものを殺せば、永久(とわ)の命と永久(えいきゅう)の呪いを授けよう。』」 「死にたくなかった私は、引き受けてしまいました。契約も、完全には消えてません。でも、アーニャ様と出会い、私は本当にアーニャ様が大好きです。もし、お疑いになるのでしたらば、拘束でも殺してくださっても───あっ、でもアーニャ様の命はお助けしたく……」 アーニャ 「あはははっ」 クロッティ 「アーニャ……さま?」 アーニャ 「クロッティを疑うわけないでしょう?だって、私達は、友達だよ?」 クロッティ 「あ───……」 アーニャ 『クロッティのこと、クロッティって呼んで何が悪いの、兄様!もう、クロッティはアーニャの初めてのお友だちなんだからっ!』 クロッティ 「……アーニャさま……必ず……必ず、お守りします……!」 クロッティ(M) 「私の命が、保つ限り。」 クロッティ 「あとアーニャ様。先ほどの……男性、一人はアーニャ様のお兄様でございます」 アーニャ 「……え?」 ─────── 黒猫 「ようやく、か。」
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