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クロッティ
「私も、黒猫という通称しか知らないのですが、ストレンジナイトメアの血を受け継ぐもの。異色の血。ですが、ストレンジナイトメアはブラッディナイトメアと違い、永久の命ではありません。また、ブラッディナイトメアの血を苦手とする、相対する血族なのです。ストレンジナイトメアを持つ人間には、ブラッディナイトメアが邪魔で、憎くてたまらないのです。」
「特殊な力も、永久の命もなく、ただただ罵倒され、忌み嫌われ、疎むことしか出来ない……。」
「黒猫は私に言いました。『私の願いを──、ブラッディナイトメアを持つものを殺せば、永久(とわ)の命と永久(えいきゅう)の呪いを授けよう。』」
「死にたくなかった私は、引き受けてしまいました。契約も、完全には消えてません。でも、アーニャ様と出会い、私は本当にアーニャ様が大好きです。もし、お疑いになるのでしたらば、拘束でも殺してくださっても───あっ、でもアーニャ様の命はお助けしたく……」
アーニャ
「あはははっ」
クロッティ
「アーニャ……さま?」
アーニャ
「クロッティを疑うわけないでしょう?だって、私達は、友達だよ?」
クロッティ
「あ───……」
アーニャ
『クロッティのこと、クロッティって呼んで何が悪いの、兄様!もう、クロッティはアーニャの初めてのお友だちなんだからっ!』
クロッティ
「……アーニャさま……必ず……必ず、お守りします……!」
クロッティ(M)
「私の命が、保つ限り。」
クロッティ
「あとアーニャ様。先ほどの……男性、一人はアーニャ様のお兄様でございます」
アーニャ
「……え?」
───────
黒猫
「ようやく、か。」
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