* 03 夢から醒めた

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──まだ僅かに燃えている街── アーニャ 「お兄様ー?リアお兄様ー!」 ──崩壊する家 アーニャ 「きゃっ!…………どうしてお兄様は、こんなところに?」 アーニャ(M) 「お兄様、ごめんなさい。」 アーニャ 「あれは……お兄様?」 リア 「─────……。」 アーニャ 「お兄様!!」 リア 「……え?」 アーニャ 「アーニャだよ、お兄様っ」 リア 「……アーニャ……なんだか、久しぶり……」 (ぼーっとしていて定まらない) アーニャ 「大丈夫?お兄様っ」 リア 「ずっと兄上が側にいたような気がする……」 アーニャ 「え?」 リア 「アーニャ……大きくなっ…………あれ?」 アーニャ 「お兄様……大丈夫……?」 リア 「──────……ッ!!あ……あれ、俺、どうしてここにいるんだ?アーニャも、なんでここに。」 アーニャ 「お兄様、聞いてほしいの。ここは、お兄様の夢の中なんだって。お兄様、ずっと目を醒まさないの。だから、私と一緒に、本当へ帰ろうよっ」 リア 「夢の中……。」 リア(M) 「そうか、夢の中だから僕は兄上と一緒にいたんだ。兄上のこと、アーニャには一度も言ってなかったのに……口を滑らせるなんて、兄失格だ。」 アーニャ 「お兄様、早く。悪い人たちが、アーニャたちのこと狙ってるって、クロッティが……!」 リア 「クロッティが?じゃあ、クロッティも探しに行かなきゃ」 リア(M) 「でも僕は、夢から覚めなかった?何故だ。」 アーニャ 「クロッティ……大丈夫かな」 リア 「行こうか、アーニャ」 アーニャ 「うん……!!」
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