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──まだ僅かに燃えている街──
アーニャ
「お兄様ー?リアお兄様ー!」
──崩壊する家
アーニャ
「きゃっ!…………どうしてお兄様は、こんなところに?」
アーニャ(M)
「お兄様、ごめんなさい。」
アーニャ
「あれは……お兄様?」
リア
「─────……。」
アーニャ
「お兄様!!」
リア
「……え?」
アーニャ
「アーニャだよ、お兄様っ」
リア
「……アーニャ……なんだか、久しぶり……」
(ぼーっとしていて定まらない)
アーニャ
「大丈夫?お兄様っ」
リア
「ずっと兄上が側にいたような気がする……」
アーニャ
「え?」
リア
「アーニャ……大きくなっ…………あれ?」
アーニャ
「お兄様……大丈夫……?」
リア
「──────……ッ!!あ……あれ、俺、どうしてここにいるんだ?アーニャも、なんでここに。」
アーニャ
「お兄様、聞いてほしいの。ここは、お兄様の夢の中なんだって。お兄様、ずっと目を醒まさないの。だから、私と一緒に、本当へ帰ろうよっ」
リア
「夢の中……。」
リア(M)
「そうか、夢の中だから僕は兄上と一緒にいたんだ。兄上のこと、アーニャには一度も言ってなかったのに……口を滑らせるなんて、兄失格だ。」
アーニャ
「お兄様、早く。悪い人たちが、アーニャたちのこと狙ってるって、クロッティが……!」
リア
「クロッティが?じゃあ、クロッティも探しに行かなきゃ」
リア(M)
「でも僕は、夢から覚めなかった?何故だ。」
アーニャ
「クロッティ……大丈夫かな」
リア
「行こうか、アーニャ」
アーニャ
「うん……!!」
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