“実践編・儀礼魔術”

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“実践編・儀礼魔術”

魔術師ならば誰もが習得している、基本にして深遠な魔術です。 これは“見習い”である貴方が、最初に学ぶ『魔術』であり、初の実践でもありますから、真面目に練習をしましょう。 実践を始める前に注意があります、…魔術の実践には何らかの負荷がある事を理解しましょう、ことさらに敏感な方ならば、何かしらの違和感や不快感などは当たり前、…そう考えて下さい、また、それくらいの覚悟はしておいて下さい。 『まだ最初だから危険は少ない?』…はい、魔術的なトラブルになる可能性は、全体から比べて見ても少ないですよ、とは言っても、既に貴方は魔術に手を出し始めているんです、ここらで覚悟を決めておいて下さい。 ※儀礼魔術の使い方。 1・魔術をするとき、始めと終わりに行います。 2・日出と日没に行います。 3・邪魔されたり、取り憑かれそうな時に霊を祓う為に使います。 4・場を清めたり、魔法円を描いて場を設定したりなど。 5・自身を守る為に防護したり、力の逆行を緩和したりします。 もちろん貴方次第で、使い方の幅は非常に広がりますが、今はまだその時ではありません、課題である“儀礼魔術”を一つ一つ習得しましょう。 『カバラ十字祓い』 先ずはその場に立ちます、または座ります、儀式の際には東を向きますが、必要ならば方位に関係なく使用は可能です。 ①先に呼吸法、弛緩法を行い“霊気”を自身に充填して下さい、それから右手の人差し指と中指を真っ直ぐに伸ばし、他の指は握り締めて“剣印”を作ります。 ②頭上に“光の玉”をイメージして右手の“剣印”を上げ、“光の玉”に指を差し入れて下さい、そして指先に“光”が宿るようイメージします。 ③右手を頭上から額に下ろし当てて、額に光の点をイメージしながら… 『アテー』と、唱えます。 ④次に額から胸に右手を下ろします、この時に額から胸にかけて“縦向きの光の線”をイメージします。 そして『マルクト』と唱えます。
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