“実践編・儀礼魔術”

2/11
前へ
/195ページ
次へ
⑤次に右手を左肩に移動させ、指を当てて光の点をイメージしながら… 『ヴェ・ゲドラー』と唱えます。 ⑥そして左肩から右肩へ、右手を真横に移動させます、その際に“左から右に向かった、真横の光の線”をイメージしながら… 『ヴェ・ゲブラー』と唱えます。 ⑦そして最後に、両手を胸の前で組み… 『レ・オラーム・アーメン』と唱えます。 この最後の呪文を唱える時、自身に“光の十字架”のイメージが刻まれている筈です、その“光の十字架”が、眩く輝き放ち闇を貫くようにイメージしながら、息吹を口から強く吐いて下さい、これで終了です。 『カバラ十字祓い』は、自身を霊的に浄化する儀礼魔術ですが、貴方の使い方によっては攻撃的な魔術になります。 先の説明では“剣印”つまり…先にも説明したように、人差し指と中指を真っ直ぐに伸ばし、他の指を握ると言った“印”を用いて行いましたが、魔術武器のアサメイ、または代用品のペーパーナイフなどを用いる事で、霊や邪気を切り払う魔術にも使用できます。 ただし、見習いである貴方への忠告です“初心者は防御がメイン”です、霊を祓うと言う行為は、いわゆる“闘う”事と同じです。 見習いの技量で霊を祓う…と言うのは無謀極まりない挑戦なのです、つまり、貴方は決して霊に対する攻撃を目的に『カバラ十字祓い』を使ってはなりません、霊を刺激して怒らせるだけです。 まして霊力を“付与”されたアサメイ(魔術用のナイフ)なら、いざ知らず…代用品のペーパーナイフ程度では、かすり傷も付けられるか怪しいと自覚して下さい。 もし攻撃的な魔術として練習するなら、霊能者さんの協力者を得てから実践する事を厳命します。 それでも勝手にやって、霊に憑かれたら完全に自業自得です、ソロ活動の間は止めておきましょう。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加