“実践編・儀礼魔術”

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さて、基礎技術と儀式魔術を習得した貴方は、魔術が使えるようになっています。 ならば魔術師として、更なる段階に進みましょう、ここでは『浄化』と『聖別』を実践して学んでいきましょう。 『浄化』 これは“魔術武器”の作成や、儀式場となる部屋の浄化など、様々な場面で使う事になります。 ただし魔術での浄化ではなく、浄化効果のある物を用いた方法も多く含まれています、また、今後の魔術実践に備えて、必要とする道具類も記載します。 用意する物はいくつもありますが、近年では百均のダイソーなどで、殆ど揃いますので、金銭的な負担は大分軽いでしょう。 ・インセンス(お香) ・ソルト(粗塩) ・香炉(代用品でも可) ・ペーパーナイフ ・キャンドル(普通ので可) ・燭台 ・銀のボウル ・天然水 ・トレイ ……最初はこんな所でしょう、これらは全て百均で入手が可能です。 『インセンス』 『儀式魔術』を行う場合には、儀式場となる私室を浄化するのがセオリーで、この場合はインセンスを焚き、香気による浄化が手軽です。 浄化にはサンダルウッド(白檀)が無難でしょう、こういった方法によって霊的空間にする事を“サイキック・スペース”と言います。 また魔術武器や道具類の手入れにも、インセンスは使い勝手が良いです、焚いた時に立ち上る煙に潜らせて、香焚きする事で物品を清めます。 これは物品を、聖別をする前の下準備にも用いる方法なのですが、インセンスの熱によって物品を痛めてしまう可能性もあるので、その点は注意しましょう。 『粗塩』 次は粗塩(ソルト)です、これはスーパーでも手軽に入手が可能な上に、魔術においても有能な存在です。 下手な魔術で霊に対抗するより、粗塩を活用した方が良いくらいであります。 粗塩を用いる場面は実に多く、覚えておいて損はありませんので、幾つか記載しておきます。 “盛り塩”と言うと、あまりオカルトに興味の無い人でも聞いた事があるかと思われます、粗塩を用いる結界には一定の法則があり、盛り塩の場合は“四隅に右回りに塩を盛る”のが鉄則です、逆に左回りだと、霊が部屋に侵入可能なのに、出られなくなると言う、真逆の効果を発揮しますので注意して下さい。
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