“実践編・儀礼魔術”

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『トレイ』 本来ならジュースを入れたコップや、食べ物を運ぶのに使われるトレイですが、儀式魔術においては、円形のトレイは“簡易円陣”の役割を果たします。 本来なら紐や塩、または床に魔法円を設置しなくてはならないと、事前から準備が大変な儀式魔術ですが、円形のトレイを使う事で、その内部を円陣内として使い、外界と隔てた“場”を簡単に作る事が出来る訳です。 何せ円形のトレイを、儀式を行う場所へ置くだけ、一応は魔術に使う物なので、洗って綺麗にしておくぐらいはしましょう。 このトレイを使えば、儀式中に道具類へ天然水を振りかけようと、トレイが受け止めてくれるので、床が水浸しになりませんし、インセンスの灰はもちろん、もしキャンドルが倒れても、床を焦がしたりせずに済むのです。 部屋の隅に“円形”のトレイを一つ、用事しておく事をお勧めします。 『ペーパーナイフ』 人によっては本物のナイフが嫌だとか、または未成年で購入が難しい、年齢制限の問題、親兄弟の目が気になる…など、事情は様々ですが、百均のペーパーナイフが一本、部屋にあっても咎められる事は少ない筈です。 もちろん理想的なのは、デザインの美しさ、カラフルに着色され、魔術的に意味のある色に塗られたナイフが最高ですが、安くてもまともなナイフなら、大体は五千円前後はします。 後年、問題がなくなってから、本格的なナイフの購入を考えるとして、それが用意出来ない方はペーパーナイフを用意しましょう。 まず、ナイフは魔術において、呼び出した“力”や“霊”の器となるだけじゃなく、後期する“アサメイ”と呼ぶ“魔術武器”となります。 著者は作業、儀式専用のナイフを『マジック・ナイフ』と呼び、悪霊を退けたり、魔術的な結界を断ち切るナイフを『アサメイ』と呼びますが、著者は“力の差”で区別してる部分もあります。 初心者の皆さんが『マジック・ナイフ』にするか『アサメイ』にするかは分かりませんが、どちらも“偽物”では、その役割を果たせません。 “偽物”とは『聖別』していない品物の事です、魔術的には『聖別していない物は、死んでいる』と評価します。 事実上、貴方が持っているペーパーナイフに『聖別』を施してなければ、ましな霊力など欠片も宿っていません。
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