“実践編・儀礼魔術”

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もし、貴方の知人友人が何らかの不可思議な道具類を見せてきても、『聖別』してないと答えたら“偽物”だと断じて構いません。 つまり『聖別』するか否かで、その物品の魔術的な効果が全く変わると言う事です、事実上なんの霊的な力も無い訳です。 ここまで説明すれば、お分かりになると思いますが、貴方はペーパーナイフを『聖別』しなくてはなりません。 『アサメイ』のような悪霊を払いのけ、魔術的な結界を切る程となると、それなりに強くなくては通用しませんし、かなり霊的に鍛え上げる必要があります。 なので初心者さんは、作業用・儀式用に使う『マジック・ナイフ』を作成しましょう、こちらは十分に手が届きます。 ですが、まだこの時点では『聖別』した経験は無く、慣れてないでしょう、なので一つアドバイスをするなら、定期的に何度も『聖別』を施す…です、蓄積による効果で強化されます、慣れれば安物のペーパーナイフが、そこらの弱い霊を払うくらいの霊力を帯びるでしょう。 もちろん『聖別』して込めた霊力は、使えば徐々に消耗しますので、貴方が「最近は、ずっと使いっぱなしだったな」と思ったら『聖別』して霊力を再充填させてあげましょう。 後期する『聖別儀式』は、ナイフ類のみじゃなく、ワンド(杖)キャリス(杯)ディスク(印章)、他の様々なシルバーアクセサリー、自作した護符なども含めて、かなり広範囲に渡って、霊力を充填させる事が可能ですから、これをマスターすれば、貴方はマジック・アイテムを作成する事が可能になります。 では、さっそく次のページから、儀式の説明に入ります。
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