“実践編・儀礼魔術”

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まず儀式場の浄化からスタートします、インセンスを香炉で焚き、部屋の中心に配置して、煙で室内を清めます、コーンインセンスなど小さなものが適当ですが、インセンスが燃え尽きるまで焚きます。 そして天然水で床を拭きましょう、日頃から掃除しているならば、儀式場となる一部のみで構いません。 これで“サイキック・スペース”の設定が成されました。 次に儀式場となる部屋をカーテンを閉め暗くし、戸を閉めて部屋を貴方のみが存在する空間にします、それから中心に円形のトレイを配置します、そのトレイの上に香炉、キャンドル、グラスに入れた天然水、聖別する道具(今回はペーパーナイフと言う事にします)を置きます。 これで儀式の準備は整いました、ではいよいよ『聖別』の儀式魔術に入ります。 ①インセンス、キャンドルに点火します、それから姿勢を整え“東”に向いて座り呼吸法、弛緩法を行って下さい、通常は5~6回の呼吸で良いですが、貴方が納得するまでしても構いません。 そのまま『自己の世界』をイメージしましょう、その『世界』に“居る”貴方を想像して下さい。 ②次に『カバラ十字祓い』で自己浄化、次に『五芒星の刻み』で魔術的に場を設定します、『五芒星の刻み』の基本通り…東、南、西、北の右回りです。 ③これらを終えたら、聖別をするペーパーナイフを貴方は両手で掲げて、呪文の詠唱と作業を開始します。 『我はこの(※)を聖別する、魔術の技である古き者たちの名において』 そしてグラスに注いだ天然水を、ペーパーナイフに浴びせながら… 『我はこの聖なる水によって浄化する』 ・この時、ペーパーナイフの“汚れ(黒い塵などをイメージ)”が流し落とされるイメージをして下さい、紙が素材の護符なら、透明のサランラップなどで薄く包んで行います、そして… 『我はこの聖なる火によって浄化する』 ペーパーナイフをインセンスの煙に満遍なく浴びせます、この時に、黄金の炎が燃え盛る中に、ペーパーナイフを炎の中へ入れて“汚れ”を燃やされるイメージをして下さい。
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