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“道具類の意味”
“見習い”の中には『私は道具は使わないで、自力で魔術が使えるようになりたいの!』と、仰る方を何人も見た事があります。
まあ、最終的に自力のみで魔術が使えるようになるのが、目標と言うのは構いませんが、この手の人物は大抵が道具類の有用性を理解してません。
当たり前ですよね、あくまでも“自力”でやりたいので、道具類など目もくれないか、オマケ程度何でしょう。
しかし著者個人として言わせて頂けるならば…使い方次第では、どんな“魔術”にもなるし、使える、また一瞬しか効果を持たないような魔術すら、長期間に渡って効果を維持させる有用な物なんです。
ちなみに“魔術武器”や“道具類”には適した素材がります。
①塩
②宝石
③金属
④水・油
⑤木材
⑥紙
………以上が、魔術における道具類に適した素材です。
先ず、なにが良いかと言いますと“込めた霊力が長期間に渡り維持”される利点があります、これは、自力主義で魔術を使う魔術師では出来ません、まして初心者には不可能。
それに比べて、一旦“器”に充填すれば、そのまま長く“霊力”も“魔術”も継続、維持されます。
“霊力”はまだしも“魔術”まで継続とは、どう言う事かと思われましたか?
“器”に魔術を施すと言うのは、言わば魔術を“この世に物理的に存在させている”と言う事なんです。
分かり易く例えるならば、アミュレットやタリスマンなどです、この専用の『護符魔術』が一番説明しやすいでしょう、この“護符(アミュレット)”“呪符(タリスマン)”は、そこに複雑怪奇な図形…魔法陣が印されておりますが、この図形は“護符に込められた霊力を、その目的を達する方向性に使う”ようにした…言うなれば特定の機能を持った機器類のようなもの。
同じ電気製品でも、ラジオで映像は見られませんし、テレビで掃除機の代用はできません、つまり護符の魔法陣は、目的に添った方向性で霊力を維持しつつ、かつ効率的に消耗しながら、魔術師の願望を招き寄せる為のエネルギーにしている訳です。
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