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ここで本題になりますが…これはつまり、魔術師の願望が、何らかの形で…またはそれに準ずる内容の範囲で遂げられるまでは、ずっと“魔術が発動したまま”と言う事です。
初心者がいくら魔術を実践しても、仮に基礎技術を習得していても、願望達成にはまだまだ力が弱い、しかし“護符”と言う形で“この世に物理的に存在する魔術”ならば?
それはしかも“願望達成まで、発動し続ける”のですよ、ここまで言えばお分かりになりますよね。
つまり道具類は“魔術を存在させ、継続、霊力を維持させられる器”なんです、自力主義も大いに結構ですが、…そんな初心者さんは、果たしてどれだけ願望達成を願う魔術を、成功させられましたでしょうか?
さて、まず道具類の有用性を説明しましたが、魔術の道具は様々にあり、もちろん形状や器となる物品により、使用目的が異なります、ではメインの魔術具を紹介しましょう。
アサメイ(風の象徴)
“魔術武器”の中では、まさに“武器”として機能します、一般的な作業や儀式の補助にも使えますが、悪霊に対する“攻撃的な武器”である事はもちろん、日常における悪質な霊からの防護、魔術と併用した“攻撃”にまで使えます。
魔術と併用する上での注意点は、アサメイに充填した霊力の消耗です、魔術を公使しているのは貴方ですが、その魔術を制御、及び強化させる役割をアサメイにやらせたならば、間違いなく消耗します…程度にもよりますから、どれだけ消耗するかは、その時によりますので、そこは所持者である貴方が判断しなくてはなりませんが、霊力の再充填は必須でしょう。
また魔術師の中には“力”ではなく“霊”を宿す、特殊なアサメイを作る場合もあります、この場合は魔術師に対して、友好的かつ協力的な善神や聖霊を相手に選び、その“分身たる魂”…東洋的な表現をするなら“分霊”を宿し分け与えてくれるように頼むのが、安全性が高いです。
利点としては…“力”は、その使い手の意思、または付与、付加された効果によって定められた条件下でのみ機能しますが…“霊”は自らの判断で、その力を振るい、主たる魔術師を助けます、普通に話しかけるだけでも意図が伝わり、対応してくれるでしょう。
ただし“力”と同様に消耗はしますから、定期的な充填(聖別儀式による付与、付加)は必須となります。
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