“道具類の意味”

4/5
前へ
/195ページ
次へ
ディスク(地の象徴) こちらは円形の木板、金属板、または翡翠に刻まれた“携帯魔法陣”です。 地面に魔法陣の類を描かなくとも、ディスクを設置するだけで、魔術師の意図した効果の魔術を発動させる事もできます。 しかし“魔法陣”と聞いて、先の説明から気が付く方もいらっしゃるかと思いますが、ディスクは“防御専用”の魔術武器です、これ自体の役割としては、積極的に悪霊を退けようとする攻撃性は持っていません。 『魔除け』にする事で、貴方を守る役割をします、儀式の際に身に付ける護符と同様でもあります、ただ…ディスクは魔術師個人の特徴を、よりハッキリとさせる部分があります、円盤に刻まれる様々なシンボルや象徴、図形などは各々に異なるからです。 リング(守護・権力の象徴) 指輪は魔術に置いて、守護か権力を象徴する魔術具とされます、だいたいはリング型の護符…“守護”がメインです、銀製の指輪ならば“魔除け”として最適でしょう。 では“権力”は何か? 指輪は“霊的存在”を使役する権威を表す側面があります、召喚魔術で呼び出した“高次の霊的存在”…喚起魔術で呼び出した“低次の霊的存在”はもちろん、貴方が創造魔術を扱えるなら、指輪を媒体に創り出した“人工精霊”を使役できます。 ただし“人工精霊”は貴方が指輪を媒体に創り出したので、そこに束縛する必要性はありません、人工精霊にとっては、その指輪は“己自身”であるからです。 しかし召喚や喚起で喚び招いた“霊的存在”にとっては、己のこの世に縛る厄介な“器”であります、これが貴方に協力的かつ友好な存在なら、別に束縛するほどの必要はありません、ですが貴方を快くは思ってない存在を指輪に宿すならば、専用の魔法陣で捕らえ、縛り付ける必要性があります。 何故なら“魂”…すなわち“霊”は、物質に宿るが、反して遊離しやすい存在でもあり、一ヶ所に止まり続けないのです。 留めるには物品に宿った“霊”や“魂”の存在と、良好な関係であるよう、大切にする事です。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加