“魔術の認識と注意点”

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結果として、貴方と本来なら結婚する異性と、そもそも“出会い”からして、最初から無い事になる訳です。 それが『性愛魔術(ラブ・マジック)』の代償です、こういった低次魔術の迂闊な使用は、未来の可能性を自らねじ曲げる危険を、常にはらませています。 それに『性愛魔術』で結ばれた場合は、霊的にも縁を結んだのと同じ、漫画で例えるなら“ある種の契約”とも言えます。 つまり相手に対する愛情が、後々に冷めたからと言って、スンナリと別れられるのか?…が問題になります。 断定はもちろんしません、割とアッサリと別れられる場合もあるでしょう、ですが下手をしたら…暴力行為、ストーカー行為などに発展しかねないのです、つまり何らかの方法で“縁が切れないようにする”よう、作用しかねないのです、例えそれが犯罪的な行動であったとしても。 …と、出だしから嫌な例えばかりの説明になりましたが、こういった危険があり得る事を理解して欲しいのです、あまり軽はずみに使わないように。 そして、もう一つは『高次魔術』。 こちらは精神面での作用が大きく、また霊的存在との接触、何らかの力を喚ぶと言った、魔術本来の目的に値するものです。 『高次魔術』では、その目的が“精神”である事から分かりますように、いわゆる“霊”や“力”などと関わる魔術となります、一般的な認識で区分けすると、召喚、喚起、付与、付加、強化、浸透、結界、創造、退魔、など、実に様々な呼称に分けられた種類があります。 こう記載すると、ファンタジーな呼称にも思いますが、現実の魔術では上記する全てが“霊的な意味での効果”と認識して下さい。 『強化』で物理的な威力や硬度は“全く上がりません” それはゲームやアニメの話です。 魔術としての『強化』とは、他の魔術の効果を高めると言う術です。 基本的に魔術とは、霊的な力による、霊的効果…が本来のものですから、先ずはファンタジー的な認識は捨てて下さい。 それを捨てずに、魔術を学ぶと“妄想の魔法”と“現実の魔術”が入り混じり、区別が出来なくなります。 著者はそう言う方々を“妄想者”と呼んでおりますが、とにかく統一性が無い、魔術理論を無視、矛盾だらけの発言、ファンタジーな魔法をさも出きるように語る(天候を操れる、魔界に行って悪魔と戦い、勝利したから契約できた)…などのパターンが殆どです。
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