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これらの条件は、著者個人が学んだ知識、依頼されて施術した経験から記載してますので、ご理解下さい。
この様に“相手に影響を及ぼす”魔術は、互いに認識しているのが良いと言う点が理解できたと思われます。
この理論とは別の方面で、相手に一方的に影響を与える魔術もあります、それが「呪詛魔術」です。
この「呪詛魔術」は敵である人間から“貴方が認識されている”または貴方が術者である場合には“相手を認識している”…これだけの条件です。
貴方が敵に存在を知られている時点で、問答無用で“呪詛”をかけられ、影響を受ける条件を満たしています、例えるならば…不意にボールを投げつけて、相手に命中させるだけなんで。
まあ…大抵は命中せずに、あさっての方向に飛んだあげく、壁に当たって跳ね返り、自分に返ってくるんですけどね。
仮にも「呪詛」を飛ばしてくるとなると、貴方は敵である相手に、かなりの怨みや憎しみを買い、憎悪を向けられている事でしょう。
「呪詛魔術」の力は、…敵である相手もそうですが、憎しみや怨みの念が基盤となります、ですが安心して下さい、魔術の基礎も知らない相手が「呪詛魔術」の真似事をした所で、何の効き目もないのです。
問題は“自分は呪われた!”と思い込む事です、何やら不気味な内容が書かれた手紙が届いても、気にしてはいけません「呪詛魔術」として成り立ってなくても、貴方自身が自らを精神的に追い詰め、自滅してしまうからです。
それとは別に“本物”だったら?…「呪詛魔術」の力は、霊的な技術によって形成された力を飛ばしてくる訳ですが、それにも種類があります、霊的にならば悪霊や名も無き魔などの“霊”を使役し、魔術やらば使い魔や式神などの“人工精霊”が主力。
単純に憎しみや怨みの念を根幹としている場合「生霊」となって飛んできます。
「生霊」も立派な呪詛です、敵が貴方を許したり、憎しみ続けるのを止めるか、敵が死亡しない限りは決して攻撃が止まりません。
何故なら“本体”が生き続ける限り「生霊」も尽きないからです、いくら飛んできた「生霊」を始末しても、また新しい「生霊」がやってきます、まさにキリの無い心霊攻撃です。
この解決策の一つは“敵と直接会って、問題点について話し合い、互いに納得する形で終わらせる”です。
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