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【ハーブ・ウォーター】
いわゆる“薬湯”ですが、言うまでもなく人が服用する為の“薬”ではありませんので、間違っても飲んだりしないで下さい。
目的別に使うハーブは異なりますが、例として“セント・ジョーズ・ワート”を使う事にします。
こちらは、悪霊や妖魔などを払う力があるとされるハーブで、本来は魔術袋などに入れて御守りとし、首から下げるのですが、今回は薬湯の材料とします。
他には小さな鍋、天然水と粗塩、笊(編み目の水切り用)、適当なガラス瓶(口が広い瓶が良い)…それにセント・ジョーズ・ワート”を揃えるだけです。
①鍋に天然水を八分目まで満たし、弱火で沸騰させます、鍋は小さい分だけ水も少ないでしょうから、沸騰まで大した時間はかかりません。
そこに粗塩をひとつまみ入れます、沸騰中の天然水を浄化する為にです、これが水道水ならば、もう少し粗塩を多目に入れて下さい、水道水は思っているより不浄物が混じっているので、その分だけ純粋には遠いからです。
②天然水が沸騰したら、ハーブを中に入れます、鍋の大きさにもよりますが、水の上に満遍なくハーブが浮いてるくらいには、鍋に放り込んで下さい。
③沸騰してる天然水が、ハーブを煮込んで成分が滲み出て混じれば、茶色などの色に変わりますから、そうしたら火を止めて鍋を持ち、ガラス瓶を床に置いて、更にその上に笊を置いて、そこに薬湯を注ぎ、煮立ったハーブと薬湯を分けます。
ハーブは笊が受け止め、薬湯は編み目を通り抜け下のガラス瓶に落ちますから、これで選別ができる訳です。
使い終えたハーブは処分し、ガラス瓶に満たした薬湯は冷めるまで放置します、沸騰してるので熱いからです。
④薬湯が冷めてきて落ち着いたら、後は“月が満ちる期間”内、つまり新月から満月に至るまでの間に“聖別”すれば完成。
“薬湯”を霊的に汚れた場所に巻いたり、または指に塗って魔術の印を切って祓うのに使ったり、または自分自身の眉間や首筋に少量を塗ったりなど、用途は様々にあります。
蓋が付いた小瓶などに移し替えて(百均で売られている化粧水用のプラスチック瓶など)携帯する事も出来ます。
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