ますいしょう と まじょ

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――むかしむかし、おしろにつかえていた一人のけんじょがおりました。 かのじょは“ますいしょう”とよばれるふしぎな宝石のけんきゅうをしていました。 “ますいしょう”は私たちの生活にたいへんひつようなものです。 けんじょはたいへんかしこい人で、たくさんの困った人をたすけていました。 ある日、けんじょはすてごのあかちゃんをひろいました。 けんじょはそのあかちゃんがとても強い力をもっていたので、じぶんのものにしてしまおうとたくらみました。 それを知ったおしろの王さまは、けんじょを“まじょ”とよび、へいたいをつれてやっつけようとしました。 しかし、赤ちゃんの力をつかったまじょは強く、へいたいたちではたおすことができません。 そこで王さまは国中でいちばん強い人間を“ゆうしゃ”とよび、まじょの元へとむかわせました。 はげしいたたかいの末、ゆうしゃはまじょをたおし、赤ちゃんをすくいました。 こうして世界に平和はもどり、赤ちゃんは王さまの元でしあわせにくらしたのでした。 めでたし、めでたし。 .
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