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「そんなに近寄ったら、キスするよ」
「な…!」
慌てて楓から距離をとろうとすると、楓に腕を掴まれてそれができなかった。
「ちょっと、楓!離してよ!」
「やだ」
そう言って、楓は更に腕を引き、私は楓の胸へと飛び込む形になった。
「ね…、楓!ほんとに離して。
恥ずかしい」
心臓がバクバクいってる。
楓にも伝わってしまってるのではないかと思うくらいに。
楓の手が腕から離れ、そしてその手は私の背中へと回された。
まるで、壊れものを扱うように、優しく私の背中を包んでいく。
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