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「楓は、怖いの?」
少し距離を空け、楓と視線を合わせる。
とても、不安気な瞳をしてる。
「楓は私がいなくなることが怖いの?」
「うん…」
「それなのに私に、サッカー部の人を振ったこと『もったいない』だなんて言ったの?」
それは…と楓はまた黙ってしまった。
そして再び私を抱きしめる。
「唯に彼氏ができたら、諦めがつくと思った。
唯のことを想うこともなくなって、唯のこと忘れられるって」
「……」
「唯に彼氏ができたら俺も誰か適当に彼女つくって、それで唯とは一生友だちとして、幼なじみとして生きていけるって」
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