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「……あ…あ………あぁ……」
涙が溢れてくるのを感じたがグレイシーは止められない。
グレイシーは覚悟した。もう自分は大好きな母のもとへは戻ることが出来ないと。
そして、グレイシーの口に入るとき誰かの声が聴こえた。
「俺たちが最後の希望だ」
バリバリバリイイィィィィィ!!!
ボぉぉぉオォォぉぉオォォォ!!!
ビュウゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ!!!
グレイシーを囲んでいたゴブリンたちが雷・炎・風によって一瞬で消された。
地面に落ちたグレイシーは先ほど声がした場所をヨロヨロと立ち上がりながら見つめる。
その先には古びたローブを着た三人組の男たちが近づいてきた。
グレイシーは自分の今の姿より助けてくれた男たちが誰なのか気になった。
「あ、あの、あなた方は…?」
その問いに左にいる男が答える。
「俺たちか?俺たちはマギ痛っ!なんで殴る!?」
「うるさい黙ってろよ。ったく、今シリアスシーンだろどうみても」
真ん中にいた男は左の男を殴った。
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