第1章 闇にもたらされた3つ光

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女性は紀人たちに気づき訊ねる。 「あの、あなた方は一体どなた様でしょうか?」 それに答えたのはグレイシーだった。 「あのね、この人たちは私を森の中で助けたくれたの」 「えっ!?森で何があったの?」 「うん、その事も含めて今日あったことを話したいから家に戻ろう」 「そうね。あの…よかったらあなた方もどうぞ」 紀人たちはその言葉に甘えることにし2人についていき、2人の家に入るのだった。 「狭くて汚いところですけど」 「ああ、いえ俺たちの事は気にせずに」 紀人たち3人はその辺に腰を下ろす。 それに続くように女性とグレイシーが並んで紀人たちの前に座る。 「あっ、私この娘の母親でレメーネと申します」 「「「母親!?」」」 「いやいや、お姉さんでしょ?」 圭介は聞き間違えではないかを確かめる。 「そんなお姉さんだなんて」 レメーネは恥ずかしそうにでもどこか嬉しそうにしていた。 「そ、そんな事よりあなた方は?」 「あっ、俺はノリトです。結婚してください。いえ、再婚しませんか」 「カズナリです。前のやつがバカですみません」 「ケイスケです。前の前のやつがスーパー南京虫以下ですみません」 レメーネとグレイシーはスーパー南京虫?と首を傾げるが、圭介が「こっちの話です」と言うと納得した。 そしてレメーネは紀人に告白され顔を真っ赤にする。グレイシーはそんな母を見て少し不機嫌そうな顔になる。
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