~雫~

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━━━ 雪の日…貴方と私は歩いてた 『あれをごらん?』 貴方は枝先に光ものを指さしていた… 私は、貴方と居るのに… 貴方が私に話しかける度に私の頬には涙がこぼれる… 『仕方がないんだ… 私と君は…結ばれてはいけないんだ…』 貴方は私にそう言った… そう… 私達は身分が違う… 決して貴方と結ばれることはない… だって私は…ただの町娘… 貴方は貴族… 決して結ばれてはいけないの… 私の心の中は貴方との思い出がたくさんで… あの日…貴方は私の手をポケットの中に入れ、手をつないでくれた… 貴方は照れて頬が赤らんでいて… 私はとても貴方を愛おしく思いました… 『ずっと一緒に…』 私はそう…思っていました…
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