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「お父さん…明秀って…」 「……。すまない。これしか方法がないんだよ」 目の前でうっうっと泣き出してしまったお父さん。 昔からお母さんに尻にしかれてたお父さんは気が弱い。 そのお母さんも1年前他界してから、お父さんと2人で暮らしてきた。 仕事がバリバリできて、美人で明るいお母さんは まわりからの信頼も厚い、自慢の母だった。 もともと主夫だったお父さんは、今でも仕事がなかなかはかどらず 「智紗の学費が無いんだ。本当にすまない。だから明秀学園に…」 なーんて泣きながらいっている。
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