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「それでね、その心霊スポットがこれまた凄いんだよ!目の無い女の子を見ただとか、舌の無い男の子に追われだとか、他にもいろいろ…!」
眼をキラキラと輝かせて熱く語る美里。
美里はいつも何処からか心霊スポットの情報を仕入れてくる。
それこそ二週間に一回位のペースで。
別にそれ事態は構わないんだけど、
ただ――
「明日、一緒に行こうよ…!」
ほら、またそうやって私を誘う。
「駄目…かな…?」
小首を傾げて、不安そうに私を見つめる美里。
別に駄目な訳じゃない。
ただ、時期を考えてほしいだけ。
それに――
「何か、嫌な予感がするんだよね…」
脳にピリピリと走る嫌な感覚。
本能が告げる危険信号。
それはあくまで予感だけど、行けば絶対に良くない事が起こる。
私には何故かそう断言出来た。
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